(1)日銀金融緩和の影響と投資信託
日銀は金融緩和により国債買い入れの増額を発表していますが、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の購入を発表しており価格が値上がりしています。上場投資信託以外にも、日本株を扱う投資信託がありますが、株価の値上がりによる販売好調で販売停止が続出について、2013年4月27日の日経新聞夕刊1面を見てみましょう。
(2)投資信託の販売が好調
急激な資金流入や相場上昇で純資産残高が規定の上限に達し、新規の販売を停止する投資信託が相次いでいる。投資信託が株価の値上がりによる資金流入で、販売好調ですが、販売停止の理由について見てみましょう。投資信託の値上がりにより、募集金額を引き上げる会社も多いようですね。
(3)日本株投資信託やREITに投資資金が流入
安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」効果を背景に個人マネーが流れ込んでいるためで、特に日本株や国内の不動産投資信託(REIT)に投資するタイプの人気が高い。各社は金額の上限を引き上げるなど対応に追われている。REIT投信とはどういったものかであるのか説明しましたが、不動産の投資信託で、証券取引所に上場しており、株式と同じく売買可能であるものですね。
(4)投資信託に投資資金流入のデメリット
純資産残高は投信の運用規模を示す指標。運用結果と、投資家による購入および解約・償還に伴う資金の流出入によって変動する。投信は運用する金額が大きくなりすぎると個別銘柄の値動きに与える影響が大きくなって運用が難しくなるため、運用方針に基づき個別に純資産額に上限を設けている。投資信託に大量の投資が集中すると、機関投資家として影響力が大きくなるデメリットが大きくなるようですね。
- 地方銀行の株式投資信託1000億円 10銘柄 1銘柄100億円
- 地方銀行の株式投資信託100億円 10銘柄 1銘柄10億円
(5)日本株投信が完売で好調
日本株へ投資するタイプの投信では、JPモルガン・アセット・マネジメントの「JPMザ・ジャパン」と「JFジャパン・ディスカバリー・ファンド」が販売停止となった。「JPMザ・ジャパン」は3月に1000億円を集めた時点で販売を停止し、上限を2000億円に引き上げ4月に販売を再開したが、すぐに完売した。JPモルガン・アセット・マネジメントが投資信託を販売していますが、その流れについて見てみましょう。
- 2013年3月 JPモルガン銀行の日本株投資信託 1000億円の投資資金を集めた時点で販売停止
- 2013年4月 JPモルガン銀行の日本株投資信託 2000億円に投資資金の上限を引き上げ
- 2013年4月 JPモルガン銀行の日本株投資信託は上限を引き上げ後に、すぐ完売