不動産の大量供給と2012年問題
ヘルスケアREITの成長課題について見ていきましたが、不動産投資失敗とニーズについて東洋経済2013年1月12日号を見てみましょう。東京にオフィスが大量供給されたのが12年だった。不動産の価格は、需要と供給の要素が大きいため、オフィスが大量に供給されると不動産価格は値下がりします。REITの経営について、REIT倒産と格付けを見ると、不動産投資のプロであっても失敗することがあるのが分かりますね。
東京の空室率悪化と内容
「確かに東京の空室率は1990年代以降最悪のペースだが、それでも予想ほどではなかった」(都市未来総合研究所・平山重雄主席研究員)。不動産の供給が増えると、空室率の上昇により、投資失敗のリスクが高まりますが、物件の内容によっては需要があるようですね。
高い賃料でも安全なビルにニーズ
さらに震災後は多少賃料が高くてもかまわないから安全なビルに入居したいというテナントが増えた」(みずほ証券の石澤卓志チーフ不動産アナリスト)
REIT所有の物件は耐震性の高い大規模ビルが多く、新規テナントの入居で空室率を抑えることができた。不動産は、安全なビルに入居したいというニーズがあり、REIT公募増資の評価を行うときに投資対象として一つのポイントになりそうですね。
不動産再開発と新築物件のニーズ
13年の東京のオフィス供給量は12年比で3分の1に激減する見通し。「13年前半には最高級のSクラスの空室率に反転の動きが表れる」と専門家は見る。REITの相場はそれを織り込み始めたのか。不動産再開発で、都心部の駅前に超高層ビルの建設が多数行われました。不動産物件の中で失敗もあるようですが、安全性に配慮した、立地のよい新築物件はニーズが確保できそうですね。
東京のオフィス供給量が激減しており、REIT投資や不動産株の値上がりを見ると、既存の新築物件も値上がりするかもしれないですね。REITのIPO財務戦略に続く。 スポンサードリンク