(1)日本銀行がREIT買い入れの増額
REIT住宅型の特徴について見ていきましたが、賃貸住宅市場について東洋経済2013年1月12日号を見てみましょう。「日本銀行はすでに1300億円まで買い入れ枠を増額したが、今後もREITの買い入れを増やしてく余地は大きいのではないのか」。バークレイズ証券の田澤淳一アナリストはそう話す。リートは日銀買い入れが発表されているうえに、買い入れ枠の増額が発表されています。リートは不動産投資信託ですので、大口投資家の登場は価格の値上がりに繋がり、日銀は政策的に行いますのでリート購入と保有継続を行うことが期待感に繋がっているようですね。
(2)日銀が購入するリートの格付けと銘柄
日銀が買い入れの対象にするREITは、格付けAA相当以上で信用力に問題のない銘柄である。リートの格付けの重要性について、REIT倒産と格付けでまとめましたが、日銀が購入するのは格付けが高く、信用力の高い銘柄ですね。日銀金融緩和の内容 銀行の国債売買で見ると、国債市場で日銀の影響が増しているため、銀行や証券会社などの機関投資家がREIT購入を検討しているのでしょうね。
(3)日銀がREITの代表銘柄を資産保有
市場関係者の推計によると、市場の代表的な銘柄である日本ビルファンドの日銀による保有比率は4.5%、ジャパンリアルエステイトも4%を超えているという。
日銀はリート買い入れを発表していますが、格付けの高い銘柄が買い入れの対象となっているため、代表的な銘柄を保有しているようですね。
- 日本ビルファンド 日銀の保有比率4.5%
- ジャパンリアルエステイト 日銀の保有比率4%超
(4)日銀の買い入れ銘柄
- 3226 日本アコモデーションファンド
- 8951 日本ビルファンド
- 8952 ジャパンリアルエステイト
- 8953 日本リテールファンド
- 8954 オリックス不動産
- 8955 日本プライムリアルティ
- 8957 東急リアル・エステート
- 8958 グローバル・ワン
- 8959 野村不動産オフィス
- 8960 ユナイテッド・アーバン
- 8961 森トラスト総合リート
- 8964 フロンティア不動産
- 8967 日本ロジスティクスファンド
- 8968 福岡リート
- 8982 トップリート
- 8984 大和ハウス・レジデンシャル
- 8987 ジャパンエクセレント
- 3240 野村不動産レジデンシャル
- 3249 産業ファンド
- 3269 アドバンス・レジデンス
3大格付け会社REITの迂回理由を見ると、日銀がリスクを背負う形になっていますね。(2013年4月24日の19時30分追記)
(5)日銀の金融緩和と不動産値上がり
日銀は黒田総裁が、大胆な金融緩和策を発表しましたが、リートの買い入れだけでなく、日本国債の買い入れ枠増加が、不動産価格の値上がりに繋がる可能性があります。- 日銀の国債買取り枠の増額
- 銀行が国債による資産運用が困難になる
- 銀行が融資先を探しても、優良企業は社債などで調達
- 銀行が巨額融資を行うことができるのは不動産
- 資金調達が円滑になり、大型の不動産開発が進む
銀行 国債売却とREIT購入や不動産ファンド投資を検討しており、日銀の金融緩和により機関投資家の厚みが増しそうですね。REIT購入日を日銀発表していますが、ETFと比較すると購入余力が限られていますが、銀行などの機関投資家の投資運用を考慮して、増額するのか注目ですね。 スポンサードリンク