REIT総合型の銘柄

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REIT総合型の銘柄として、ケネディックス不動産とユナイテッド・アーバンを比較すると、不動産の投資先や今後の課題、配当方針の特徴が分かりますね。

(1)REIT銘柄と財務

REITの銘柄を見る際に、スポンサー企業が重要となりますが、総合商社がスポンサー企業となる銘柄は安定感があるようですね。REITの健全性を見る際に、LTVという指標がありますが、これが高ければ借入依存が高く、低ければ借入依存が低いことを表しています。

REIT総合型の銘柄の特徴について、東洋経済2013年1月12日号を見てみましょう。

(2)ケネディックス不動産の特徴

  • 分配金利回り 6.198%
  • LTV 45.8%
  • スポンサー企業 ケネディックス・アセットマネジメント 伊藤忠商事
  • 総資産(百万円) 306,734
  • 主な投資物件 KDX日本橋兜町ビル KDX晴海ビル

(3)ケネディックス不動産の課題

東京都心部の中規模オフィスビルを中心に投資。ポートフォリオには企業施設、住宅も。PBRが1倍を大きく割り込むディスカウント状態をどう評価するか。自己投資口買い解禁を想定すると有望との見方もある。
ケネディックス不動産の課題として、東洋経済はディスカウント状態である点を指摘していますが、言い換えるとREIT値上がりの局面で期待感ありますね。

(4)ケネディックス不動産の業績

  • 2012年4月期 営業収益9,090百万円 純利益2,540百万円 1口当たり配分金9,364円
  • 2012年10月期 営業収益10,212百万円 純利益3,009百万円 1口当たり配分金9,557円
  • 2013年4月期(予想) 営業収益9,365百万円 純利益2,545百万円 1口当たり配分金8,880円

(5)ユナイテッド・アーバンの特徴

  • 分配金利回り 5.844%
  • LTV 47.6%
  • スポンサー企業 丸紅 極東証券
  • 総資産(百万円) 457,026
  • 主な投資物件 心斎橋OPA本館 新宿ワシントンホテル本館

(6)ユナイテッド・アーバンの投資内容

  1. REIT運用内容 47% オフィスビル 
  2. REIT運用内容 32% 商業施設
  3. REIT運用内容 12% ホテル
  4. REIT運用内容 9% 住宅
REITと言えば、オフィスビルに不動産投資を持たれている方が多いと思いますが、総合型のREITは、他の不動産にも投資していることが分かりますね。

ユナイテッド・アーバンは、2010年に日本コマーシャルと合弁しており、合併差益による剰余金が潤沢な点にも特徴があります。

(7)ユナイテッド・アーバンの業績

  • 2011年11月期 営業収益15,552百万円 純利益4,649百万円 1口当たり配分金2,750円
  • 2012年5月期 営業収益15,759百万円 純利益4,849百万円 1口当たり配分金2,750円
  • 2012年11月期(予想) 営業収益15,936百万円 純利益4,670百万円 1口当たり配分金2,750円
  • 2013年5月期(予想) 営業収益15,525百万円 純利益4,670百万円 1口当たり配分金2,750円
REIT総合型のケネディックスとユナイテッド・アーバンの違いを見ると、1口当たり分配金に違いが現れています。

ユナイテッド・アーバンは、剰余金が潤沢ということは、配分金の分配を決めやすいと言えます。利回りを重視したい方は、株価の変動を見ながら投資をすることも一つの手段なのかもしれないですね。REIT物流型の銘柄に続く。
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