(1)日本銀行の金融緩和とREIT買い入れ
日銀の金融緩和によるREITの購入で、REIT市場が活性化しており、不動産市場を下支えしています。がありましたが、日銀の金融緩和で金融市場に影響が最も大きかったのは、国債の大量購入ですが、銀行や証券会社などの機関投資家による国債売買に影響を与えているようですね。(2)日銀で銀行や証券の国債ディーラーが会議
日銀金融緩和の影響、銀行の国債売買について2013年4月25日の日経新聞2面が報じているので見てみましょう。「市場への影響をもっと小さくできないか。」17日夕、東京・日本橋本石町の日銀本店9階大会議室。30人ほど集まった銀行や証券の国債ディーラーから異口同音にこんな注文が相次いだ。日銀の金融緩和による国債売買の影響について、銀行や証券の国債ディーラーを交えて会議が行われたようですが、日銀の金融緩和は金融市場に影響が大きかったようですね。
(3)日銀が国債購入した影響
日銀と市場関係者との意見交換会。「相場の変動が大きくなったことは本意ではない。」金融市場局長の青木周平(54)が冒頭で退席した後、残った幹部はこう釈明した。日銀の金融緩和の影響で、国債市場の相場変動が大きくなったようですが、日銀の買い取り金額がそれだけ大胆な金融緩和であったということですね。
(4)日銀の国債購入金額
新しい金融緩和策では国債購入額は従来の2倍、月7.5兆円に増えた。月々の国債発行の7割に相当する額を市場から吸い上げる。新しい国債買い取りは、そのあまりの強力さに「バズーカ砲」と呼ばれる。日銀は、国債購入金額を増加しており、その影響が大きい理由は金融緩和の内容から分かると思います。
- 日銀の国債購入額 毎月7.5兆円
- 日銀の国債購入は2倍に増加
- 国債発行の7割を日銀が購入
(5)国債の金融機関取引の減少と利回りが上下
いつ撃たれるのか。日銀の出方はわからない。国債は期待で買われ、見送られると売られた。すべては日銀次第。民間の取引は減り、新発10年物国債の利回りは糸が切れた凧(たこ)のように迷走した。日銀の国債購入の時期で、国債価格が決まりますので、金融機関は変動が大きいため国債購入が困難になったようですね。
(6)銀行の国債売買と銀行預金の運用
緩和前の0.5%台から過去最低の0.315%へ。その後は一転、2倍の0.650%に。「まるでジェットコースター。預金を運用できない。」大手銀行の国債ディーラーは弱り果てた。
行内では「心配していたことが起こった」との声も漏れた。新総裁の黒田東彦(68)には誤算だったかもしれない。銀行の国債売買は、銀行預金の運用として行っており、預金者への利息として支払うための役割があります。
- 日銀、金融緩和前の長期金利 0.5%台
- 日銀、金融緩和後の長期金利 0.315%
- 日銀、金融緩和後の長期金利 0.650%
日銀金融緩和の内容を見ると、国債の買い取り金額を大きくしたことで、銀行や証券会社の国債売買に影響が大きかったことが分かります。日銀国債購入の方法変更と金利に続く。 スポンサードリンク