(1)日銀が金融市場局長を人事異動
前回、日銀金融緩和の内容 銀行の国債売買について見ましたが、2013年4月25日の日経新聞2面が、国債購入方法の変化について報じているので見てみましょう。日銀は5月1日付で国債の買い取りを担う金融市場局長の青木を決済機構局長に移す人事を発令した。「黒田は青木が市場との意思疎通に失敗したと怒り、責任をとらした。」市場では瞬く間に憶測が駆けめぐった。日銀の国債購入は、金融市場局長が責任者のようですが、人事異動があったようですね。日銀の金融緩和により、国債市場の金利と価格が変動が大きくなりすぎたことで、金融市場の関係者に噂が飛び交っていたようですね。
(2)日銀の黒田総裁が金融市場で国債に注目
真相は異なるようだ。複数の幹部は「決済に精通した青木の異動は前総裁の白川方明(63)のころから固まっていた」と証言する。それでも、幹部の1人は「黒田は市場を鎮めるよう事務方に対応を指示したようだ」とも言い添える。日銀の黒田総裁が、金融市場で国債市場の金利変動が急激であることを気にしていたようですね。
地方銀行の中には、国債による運用からREITや不動産ファンドなどの投資を模索する銀行もでているようですね。日銀は金融緩和により国債の7割を購入するわけですので、銀行が投資運用先を模索するのは当然かもしれないですね。
(3)ロンドン銀行間取引金利の改革を行った人材が後任
青木の後任に就くのは山岡浩巳(49)。企画局長の内田真一(50)と並ぶ1986年入行組のエースで、国際畑が長く「海外中銀の職員と同じ土俵で渡り合う異才」との評がある。副総裁の中曽宏(59)のもとでロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の改革に取り組んだ。今度は国債市場安定の特命を負う。日銀の国債購入を行う金融市場局長の後任は、ロンドン銀行間取引金利の改革を行った人物のようですね。海外中央銀行の職員とやり取りを行い、成果をあげたということは、国際金融市場に日銀の方針は伝わりそうですね。
(4)日銀バズーカ砲の修正、国債購入金額の減少と回数の増加
実務を担う市場調整課は苦闘が続く。バズーカ砲は1回の金額を減らして回数を増やすなど修正し、金利も落ち着き始めた。長期金利を力ずくで押さえ込むかのような異例の政策は始まったばかり。成否は現場にかかっている。日銀は国債購入方法を、変更することで国債市場の金利をおさえることに成功したようですね。日銀は、黒田日銀総裁の就任により、国際金融市場の注目が増していると言えそうですね。 スポンサードリンク