(1)ニューシティ・レジデンスの黒字決算と倒産
REIT予想利回りと財務について見ていきましたが、倒産と格付けについて東洋経済2013年1月12日号を見てみましょう。
ニューシティ・レジデンスが2008年に経営破綻した。黒字決算を続けていたが、リーマンショック後、急速に資金繰りが悪化したという。ニューシティ・レジデンスが、リーマンショックをきっかけにして倒産しましたが、黒字決算であったものの資金繰りの悪化による倒産であったようですね。
(2)銀行借入の回収と不動産価格値下がり
REITは、銀行借入などレバレッジを効かせることで、配当利回りの変動が大きくなることをREIT予想利回りと財務で説明しました。リーマンショックは、外資系証券会社や外資系銀行の経営悪化と、不動産価格下落が同時に発生しています。- 外資系証券会社や外資系銀行は、日本の銀行よりも融資に積極的であった
- リーマンショックは、外資系証券会社や外資系銀行の経営悪化
- 不動産価格下落
リーマンショックは不動産価格が大きく値下がりしましたので、REITは資金調達が困難となると同時に、不動産の買い手が減少することで、倒産したようですね。
(3)J-REITも倒産する
J-REIT市場初めての経営破綻であり、投資家の警戒感も強まった。J-REITは不動産投資信託であり、倒産が起こりにくいイメージがあるかもしれませんが、金融商品ですので倒産リスクはありますね。REIT銘柄と種類は、大手企業がスポンサーについている銘柄が初心者にはよいと言われていますが、こういった理由でしょうね。
金融商品取引法改正とREITの影響を見ると、金融危機などによるREITの値下がり緩和が意識されており、自社株買いに準じる自己投資口買いが解禁されるようですね。
(4)日本銀行のREIT買い入れと格付けの注意点
そこで注目されたのが格付け会社による格付けの取得だ。REIT買い入れを実施する日本銀行も格付けを用件の一つとしている。ただ、市場には「高い格付けをもらいやすい会社に依頼するケースも多い」という指摘もある。
日本銀行の金融緩和策が注目を集めていますが、REITの買い入れについて、格付けを用件の一つとしていることは投資において重要ですね。リーマンショックの時に顕著になりましたが、世界的な有名格付け会社であっても、収益を得るためチェックが緩いですね。REIT住宅型の特徴に続く。
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