(1)日銀のREITとETF 購入日と購入金額の比較
2013年5月15日に日本銀行の金融市場局が、指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果(2013年4月以降約定分)を発表しているので見てみましょう。- 2013年5月15日 REIT 2億円 合計 2億円
- 2013年5月14日 REIT 2億円 合計 2億円
- 2013年5月13日 REIT 2億円 合計 2億円
- 2013年5月10日 REIT 6億円 合計 6億円
- 2013年5月9日 REIT 6億円 合計 6億円
- 2013年5月2日 REIT 6億円 合計 6億円
- 2013年4月26日 ETF 216億円 合計 216億円
- 2013年4月25日 REIT 17億円 合計 17億円
- 2013年4月24日 REIT 17億円 合計 17億円
- 2013年4月23日 REIT 17億円 合計 17億円
- 2013年4月16日 ETF 216億円 REIT 17億円 合計 233億円
- 2013年4月15日 ETF 216億円 合計 216億円
- 2013年4月11日 REIT 17億円 合計 17億円
- 2013年4月9日 REIT 11億円 合計 11億円
- 2013年4月4日 ETF 331億円 REIT 11億円 合計 342億円
- 2013年4月3日 REIT 11億円 合計 11億円
- 2013年4月1日 ETF 287億円 REIT 14億円 合計 301億円
(2)日銀の金融緩和はREITとETFに影響
日銀の金融緩和は、REITとETFの購入が含まれていますので、不動産市場と株式市場の下支え効果があると期待されています。REITやETFの購入日を日銀が発表していますが、日銀が市場を下支えしているのかどうか、確認するうえで、証券市場に大きな影響を与える発表であると言えます。
(3)日銀のREIT購入金額とREIT買取枠の残額
REIT購入日を日銀が発表したことについて、2013年5月14日のロイターが、J─REITを14日に2億円購入、前回と同額=日銀が発表したことを報道しているので見てみましょう。日銀は14日、不動産投資信託(J-REIT)を2億円買い入れたと発表した。13日と同額だった。2010年12月以来、日銀はこれまでにJ-REITを計84回で1360億円購入している。13年末までの買い取り見通し1400億円(14年末は1700億円)に対し、残りは40億円。日銀のREIT購入金額とREIT買取枠の残額を見ると、REITの購入余力はほとんどなくなっていることが分かります。
- REITの購入ペースを維持 購入枠が近いうちになくなる
- REITの購入ペースを抑える
- REITの購入枠を増額する
(4)REITとETFの日銀購入枠の残りに違い
指数連動型上場投資信託受益権(ETF)の買い入れはなかった。これまで日銀はETFを計74回で1兆6989億円買い入れた。13年末までの買い取り見通し2兆5000億円(14年末は3兆5000億円)に対し、残りは8011億円。REITとETFの日銀購入枠を比較すると、REITよりもETFの購入枠の残りが多いことが分かります。
- REIT2013年末までの買い取り見通し1400億円 REIT購入枠の残り40億円
- REIT2013年末までの買い取り見通し2兆5000億円 ETF購入枠の残り8011億円