(1)REITのIPOの影響
REITのIPOには、メリットとデメリットがありますが、イオンは星野リゾートと異なり上場企業ですので、財務面や事業の状況が非常に分かりやすいと言えます。- スポンサーであるイオンの経営状況が重要
- REIT保有の不動産はイオンが入居
- イオンREIT成功が与える影響
(2)イオンの経営状況について
- 借入金が多い
- 現金商売の小売なので資金繰りは問題なし
- 金融事業の活用やPBにより資金繰りが改善
- ショッピングセンター事業は利益率は高いが投資資金が多い
イオンのREITを検討するときに、スポンサーであるイオンの経営状況は重要になります。イオンは、積極的なグループ拡大により借入気が増加しています。
イオンは小売業ですので、現金収入のため資金繰りは特に問題はなく、金融事業の活用により資金繰りの改善が見込めるのが現状です。
イオンの稼ぎ頭であるショッピングセンター事業は、イオンの連結子会社である東証一部上場のイオンモールが中心となっていますが、多額の不動産投資が必要なのがポイントですね。
イオンREITのIPOが遅れているのは、利益相反問題を緩和するために、契約条件の交渉に時間がかかっているのかもしれないですね。
イオン以外の他社も、イオンREITが成功すればREIT市場拡大の契機になる可能性がありますね。イオンREITのIPOを見ると期待感も大きいですが、利益相反問題が通常のREITよりもさらに大きいことがポイントになりますね。
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イオンは小売業ですので、現金収入のため資金繰りは特に問題はなく、金融事業の活用により資金繰りの改善が見込めるのが現状です。
イオンの稼ぎ頭であるショッピングセンター事業は、イオンの連結子会社である東証一部上場のイオンモールが中心となっていますが、多額の不動産投資が必要なのがポイントですね。
(3)REIT保有の不動産にスポンサーが入居
イオンREITのIPOが行われたとして、問題となるのは、REITが保有する不動産のほとんどは、イオンからの賃貸収入である可能性が高く利益相反が起こりやすいことです。- イオングループ 不動産を安く借りたい
- イオンREIT 不動産を高く貸したい
イオンREITのIPOが遅れているのは、利益相反問題を緩和するために、契約条件の交渉に時間がかかっているのかもしれないですね。
(4)イオンREIT成功の影響
イオンREITは、上記のようなREITの利益相反問題が、極めて大きいという問題点を抱えていますが、IPOに成功した影響を考えてみましょう。- イオンの資金繰り改善
- イオンが借り入れ返済で総資産利益率の改善
- 他社がREITの組成に積極的になり、REIT市場拡大
イオン以外の他社も、イオンREITが成功すればREIT市場拡大の契機になる可能性がありますね。イオンREITのIPOを見ると期待感も大きいですが、利益相反問題が通常のREITよりもさらに大きいことがポイントになりますね。